辻村深月さんの作品です。 「傲慢と善良」というタイトルからは、想像できない恋愛ストーリーでした。 人間の誰しもが持っている光と影を感じさせる作品で、読み始めるとページ数がそこそこありますが、サクサクと進められました。
3行まとめ
- 言葉にして伝え合うことの大切さ
- 自分自身がどう思うか
- 自分と向き合うことの大切さ
言葉の大切さ
主人公となる架さんと真実さん。まずは、架さんの視点から物語は始まります。 架さん、真実さんともに言えるのが、言葉に出さずに空気を欲しいという日本人らしさを感じさせるものでした。 恋愛に限らずですが、人間関係において、言葉の大切さを改めて感じさせられる箇所が多々ありました。 もちろん、ストレートな物言いがいいとは思いません。しかし、言葉にしないといくら、どれだけ思っていても、伝わらないということを考えさせられると同時に、自分自身がどこまで言葉にできているのかと考えさせられました。
周りではなく、自分自身の気持ち
架さん、真実さんともに、周囲と比べてどうだろうか、周りの目が気になるというSNS時代を感じました。 同時に、周りではなく、自分自身の気持ちはどうなのか、情報の沼にハマってしまい、周りが見えなくなってしまいそうになることもあると思います。 そんな時に、自分自身の気持ちを整理することは、重要だと改めて、認識させられることとなりました。
自分と向き合うこと
これは、架さんに言えることなのですが、真実さん前の元カノとのやりとりや真実さんとのやりとりを見ていると、どこか自分と向き合うことを逃げているところがあります。 この架さんの描写が、「あぁ、男性っぽい」と思わせて、自分も人のことを言える立場ではないのですが、この男性の内情を描くのが上手いと感じさせられました。 女性は、ここまで男性の内面を読み取っているのかと思わせられる描写で、自分自身も気をつけないといけないと思っています(自戒)
また、自分と向き合うことで、気づけなかった点に気づけるので、自分と向き合う時間をとっていこうと思いました。
男性にこそ読んで欲しい作品
一言でまとめると、「リアル婚活をベースにした物語」です。 架さん、真実さんの描写を通して、「言葉にして伝え合うことの大切さ」「自分自身がどう思うか」「自分と向き合うことの大切さ」はもちろんのこと、婚活とはなんぞやというのも考えさせられます。 女性よりも男性が読むとふむふむとなる作品と言えるでしょう。
